ゆっくりと冬が近づいている今日この頃。昼間あたたかでも夜は冷えます。
ほっこりしたセーターやマットが恋しい季節になってきました。
この切手に描かれているのは織り物をする時に使う「シャトル」という道具。
横糸を通していく時に使います。
フィンランドにはいろいろな種類の織り物があります。
下の写真は「ポッパナ織り」という日本でいう裂き織りのようなものを、はた織り機で織っているところ。ここでは着なくなったTシャツなどを裂いて糸として使っていてリサイクルもかねていました。
他によく知られているものには「ルイユ織り」という毛足の長いマットなどに使われる織り物もあります。
はた織り機と場所を貸す施設などもあって、手工芸が盛んなフィンランドならではという感じ。
長い冬の間、そうやっていろいろな物を手作りして過ごすから手先が器用な人が多いのかな。
フィンランドに興味を持つようになってから不思議と織りに関係する方々と知り合うようになりました。
下の写真:左側はいつもフィンランドでお世話になっている織りのアーティスト・Paiviさんが作ったジュート(黄麻)で織ったティーマット。右側は友人Nさんが織ったリネンのランナー。
織りに使われているのはフィンランドの伝統的な模様で一つ一つ意味があるそうです。
使いこむ程に馴染んでくるリネンの手触りとフィンランドの麻糸の発色が大好きです。
私が刺繍を習っている工房では北欧の織りも教えていて、しかし刺繍で手いっぱいの私はまだ織りに入れない状態…。人が作った物を見ては早くやりたいと心では思うのですが、手がまだまだついていきません…。この冬、がんばろう…。